SUPERGTに参戦しているマシン名には、メインスポンサーの名前が付けられる事が多いですよね。また、実況でもスポンサー名で呼ばれる事も多々あります。このシリーズは、そんな『スポンサー』にクローズアップしていきます!今回ご紹介するのは「Yogibo NSX GT3」。CMでも聞き慣れた「ヨギボー!」というフレーズがありますが、どんな会社なんでしょうか?
マシン紹介
#34 Yogibo NSX GT3
エントラントは Yogibo Drago CORSE。
2018年シーズンからNSX GT3にてSUPER GTに参戦してきたDrago CORSEが、2021年シーズンはメインスポンサーにYogiboを迎えての参戦となります。
毎年1月に発表される「Honda モータースポーツ活動計画」にて、SUPERGTに参戦するエントラントの中に、2020年までも参戦していたDrago CORSEの名前がなく、今シーズンの参戦は見送られる形もあるのではないかと思われていた中、翌月の2月15日に、Yogiboブランドを展開する株式会社ウェブシャークからプレスリリースが発表され、体制発表がなされました。
ドライバーは、Drago CORSEの代表でもあり、JGTC・SUPERGTにてシリーズチャンピオン1回、優勝回数8回を誇る、レジェンドドライバー 道上龍と、こちらもJGTC時代から活躍し、2017年ぶりのSUPERGT参戦になる密山祥吾のタッグ。
また、監督には過去2008年に参戦していた「MOLA レオパレス Z」をシリーズチャンピオンへと導いた芳賀美里を迎え、レースに対して経験豊富なドライバー・監督が集った布陣で挑みます。
マシン・チーム紹介はこの辺りにして...今回のメインであるスポンサー紹介に参りましょう!
Yogiboとは
CMでのキャッチーな「ヨギボー!」というフレーズは、1度は聞いた事があるのではないでしょうか?
Yogiboは、アメリカ東海岸発祥のビーズソファーブランド。日本では、株式会社ウェブシャークがYogibo Japanとしてブランド展開をしています。
本国アメリカでの人気は絶大な物でしたが、日本には正規ルートで輸入される術はなく、個人輸入のみでしか手に入れる事は出来ませんでした。
そんな中で、現在のYogibo Japanである、株式会社ウェブシャークの代表 木村誠司社長が、とある個人ブログにてYogiboの口コミを目にし、「使ってみたい...!」と、個人輸入。
しかし、輸入のネックとなったのはその輸送コスト。当時本国では2万円ほどで購入できましたが、輸送に様々なコストが上乗せとなり、実際に掛かった金額は、なんと8万円。品物の代金と合わせて、日本でYogiboを手に入れる為には、10万円も掛かってしまいました。
そんな中で木村社長は「もう一つ欲しいんだけど、輸送コストで8万円も掛かるのか...そうしたら日本で販売をしてしまえばいいのでは...?」と、日本での販売を模索。
実際に本国Yogiboの社長と会い意気投合し、2014年に初めて日本での販売が開始されました。
当時はウェブストアのみでの販売となっていましたが、現在では常設店舗が50店、期間限定店舗と合わせると約70店舗の展開があり、ビーズソファのジャンルでは最大級のシェアを誇ります。
なんでYogiboが参戦?
そんなYogiboは、なぜSUPERGTに参戦する事を決めたのでしょうか?
株式会社ウェブシャークのプレスリリースにて、
「昨今、COVID-19感染症拡大により世界中で緊迫した状況が続いております。
同時に経済にも大きな影響を与えていますが幸運にもYogiboは巣ごもり需要により成長できております。
我々はこの環境下に大きな苦戦を強いられている文化や興行に対し、それを支援する責務があると考えスーパーGTへの参戦を決めました。
Yogiboが『SUPER GT』に参戦することによりシーズンが更に盛り上がり、ファンの皆様に元気と勇気を与えることができましたら幸いです。」
との発表がありました。
以前から、様々なイベントへの協賛や被災地への支援活動など、社会貢献を通して「ストレスのない社会を実現する」ことを目指し活動しており、SUPERGT参戦にあたっても、日本の総合格闘技では最高峰であるRIZINもスポンサードの協力をしています。
木村社長は「格闘技とモータースポーツ双方の盛り上げに寄与できたら幸いです」とコメントをしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
2021年シーズンに参戦するというリリースが発表されてから、様々な所で話題となっていたYogibo NSX GT3をご紹介しました。
今回執筆をし、私たちの活動テーマ「SUPERGTを初めとしたモータースポーツ業界の振興・モータリゼーションの発展」という部分と、Yogibo Drago CORSEの参戦意義は近いものがあるのではないかと感じる部分がありました。
機会があれば、SUPERGT参戦に関してや様々な事のお話しをお聞きしたいな...!と強く思いました。