2017年10月19日に満を辞して発売された「GT Sport(グランツーリスモ スポーツ)」。今回のシリーズでは、今までのGTシリーズには収録されていなかった新機能が多数追加されています。その中でも、We Love SUPERGT!!編集部が注目したのは「リバリーエディター」。今回はその「リバリーエディター」機能を使って制作された、JGTC・SUPERGTマシンを一挙ご紹介します。
GT(グランツーリスモ)とは?
マシン紹介に入る前に、ざっとGT(グランツーリスモ)についておさらいしておきましょう。
現在、世界で最も人気のあるレースゲームソフトのひとつで、シリーズ累計7,679万本(2016年6月時点)もの売り上げを誇る、カーレースゲームの先駆けとなったゲームです。
初代から一貫して、独自開発した物理演算エンジンを搭載しており、これを用いて車のリアルな挙動を再現することに成功しています。
グラフィックだけではなく挙動にもリアルさを求めたこの姿勢は、それまでゲームに興味を持っていなかった層にも訴求できたばかりか、リアル系レースゲームの先駆けとして多くのレースゲームに影響を与えました。
最近では、その再現度・リアルさから、プロのレーシングドライバーがコースの予習・シミュレーションにこのシリーズを用いていたりと、レースゲームの域を超えた正に「シュミレーター」としてカテゴライズされています。
今回のシリーズの注目点は、前述の「リバリーエディター」。
リバリーとは、レーシングカーなどに施されるボディのカラーリングのことで、ユーザーが自分好みのリバリーを自由にデザインすることが出来る機能です。
自分だけのマシンを制作し、そのマシンを自分で駆る事が出来るのです!
説明はこのくらいにして、早速マシンを見て行きましょう!
RAYBRIG NSX-GT
ベース車:NSX GT3
1997年の全日本GT選手権(JGTC)の時代から継続して参戦をしている、チームクニミツ(TEAM KUNIMITSU)がエントラントのマシン。
青×黒の特徴的なカラーリングを見事に再現されています。
B-MAX NDDP GT-R & Hitotsuyama Audi R8 LMS
ベース車:GT-R ニスモ GT3 N24 Schulze Motorsport & アウディ R8 LMS (Audi Sport Team WRT)
2017年度のカラーリングで制作された「B-MAX NDDP GT-R & Hitotsuyama Audi R8 LMS」 の2台。
色のグラデーションなどの再現が忠実で、細部まで細かくレプリカされています。
JMS PMU LMcorsa RC F GT3
ベース車:RC F GT3 prototype (Emil Frey Racing)
PSID:Miata_motoki
タグ:gt300 rcf jms
こちらも2017年度のカラーリングの「JMS PMU LMcorsa RC F GT3」。
ドライバーは、中山雄一と坪井翔というTDP出身の有望な若手コンビ。
中山はF3、FCJでチャンピオンとなり、坪井もFIA-F4王者となり2016年からF3で活躍と、ともにフォーミュラで結果を残して来ている、実力は折り紙つきのコンビがドライブしていたマシンです。
FETpowercraft RC F
ベース車:RC F GT3 prototype (Emil Frey Racing)
PSID:ixsis_1jz
1995年のJGTCに参戦していた「FET powercraft スープラ」を、現代のGT3マシンでリメイク!
グランツーリスモSPORTならではのレプリカマシンですね。
この様に、往年のマシンをモデルに現在のマシンをカラーリングを纏わせ、レースをしてみるのも面白いかもしれません。
ZENT CERUMO RC F
ベース車:RC F GT3 prototype (Emil Frey Racing)
現行GT500のマシン「ZENT CERUMO LC500」のカラーリングを纏ったRC F。
今年のZENT特徴である、ペイントデザインが見事に再現されています。
現在GT300で参戦しているマシンのGT500レプリカも、新鮮味があっていいですね!
PACIFC NAC IKAMUSUME 458
ベース車:458 イタリア Gr.4
PSID:Ueno-Transport
現在のSUPERGTではお馴染みの「痛車」ですが、GTリバリーエディターにて再現する職人さんがいらっしゃいます。
一般的なレプリカモデルを作成するよりも、レイヤーが多く、かなり労力が必要な作業ですが、細部まで見事に再現されているのは圧巻です。
このマシンは、週刊少年チャンピオンにて、2007年35号から2016年13号まで連載された人気漫画「侵略!イカ娘」のキャラであるイカ娘(イカむすめ)があしらわれています。
Drago Modulo NSX CONCEPT-GT
ベース車:NSX Gr.3
2016年にDrago Modulo Honda Racingがエントラントとして参戦していた「Drago Modulo NSX CONCEPT-GT」。
同年で SUPERGTから撤退を表明し、2017年シリーズはDrago Modulo Honda Racingに代わり、Team無限が参戦しています。
2015~2016年の2シーズンのみの参戦でした。
そのマシンのレプリカを作成されたmeipruさんですが、実際のマシンのデカールをほぼほぼ再現したという力の入れ具合に脱帽です。
リアルさには自信があるとの事で、とてもクオリティの高いリバリーとなっています。
VivaC 86 MC
ベース車:86 Gr.4
こちらも先ほどのmeipruさんの作品。
「デカールが多少足りていないが、カバーしているので、それなりの雰囲気は出ている」との事。
様々な図形を組み合わせたこのデザインは、レプリカが大変なGTマシンの1つです。
(筆者も過去にこのデザインをチャレンジしてみましたが、中々上手く行かなく...(汗))
ペンズオイル・ニスモGTR
ベース車:GT-R Gr.4
1999年のJGTCチャンピオンマシンであるペンズオイル・ニスモGTRのレプリカマシン。
現在では見る事のできない組み合わせですが、現行のGT-RであるR35にペンズオイルカラーもかなり似合っていますね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
現在ではお目にかかれないカラーリングと現行マシンのコラボレーションや、現在参戦中のGTマシンのカラーリングレプリカなど、たくさんの楽しみ方があるグランツーリスモのリバリーエディター機能。
筆者もトライしてみましたが、今回お写真を提供下さった皆様のクオリティには到底及ばないものばかり...(笑)
皆さんも是非挑戦してみるのもいいかも知れません!