1994年のシリーズ開幕から長い歴史を持つGTシリーズ。その歴史を紐解くと意外な過去が明らかになってきます。現在では、メーカーのワークスドライバーとして活躍している有名ドライバー達も、キャリアの初期には意外なマシンをドライブしていたことも。このシリーズでは、そんな有名ドライバーが過去にドライブしていた意外な参戦マシンを紹介します。
藤井誠暢がアストンマーチンをドライブ!?
今回紹介するのは藤井誠暢選手です。
2005年にGTデビューするとこれまで8勝を記録し、2017年第2戦では参戦100戦を達成。
SUPER GTグレーテッドドライバーの仲間入りを果たした選手です。
レーシングドライバーのみならず、ドライビングスクールの講師としても活躍しています。
そんな藤井選手がドライブしたマシンを見てみると、デビューから4シーズンはフェアレディZで参戦しましたが、その後は外国車を乗り継いで来ました。
2009年にはTEAM DAISHINからFIA-GT2既定のフェラーリF430を駆り2勝を記録。
3年間在籍したHANKOOK KTRではポルシェをドライブし、2012年にはランキング2位に。
2014年から所属したHITOTSUYAMA RACINGではアウディR8をドライブし、代替開催となった2016年第3戦もてぎでのレースでは、チームに初優勝をもたらしました。
このように外国車で多くの実績を残してきた藤井選手ですが、これ以外のマシンでは1戦だけアストンマーチンをドライブしたことがあります。
2010年第6戦鈴鹿。このレースは700Kmの長丁場で行われる為、一部のチームは第3ドライバーを起用してエントリーしました。
藤井選手はこのレースにA speedの第3ドライバーとして参戦。 松田秀士選手、吉本大樹選手と共にアストンマーチン・ヴァンテージをドライブしました。
決勝レースではスタートの吉本選手に続く第2スティントを藤井選手が担当しましたが、その藤井選手のスティントでマシンに駆動系トラブルが発生。
結果は悔しいリタイヤとなってしまいました。
まとめ
藤井選手はGTのみならずスーパー耐久や海外の耐久レースでも活躍しており、ドバイ24時間レースではこれ以外にもアストンマーチンをドライブしたことがありますが、GTではアストンマーチンはこの一度だけとなっています。
昨年はD'station Racingからポルシェで参戦し表彰台を獲得しています。
2018年も引き続きD'station Racingから参戦することが発表されましたので、今シーズンは更なる活躍が期待されます。