今年も8月26,27日、鈴鹿サーキットにて、2017 AUTOBACS SUPER GT Round 6 第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km(以下鈴鹿1000kmと記す)が行われます。
SUPER GTのファンにとって鈴鹿1000kmは、レース後の花火などを含め、夏の風物詩となっています。
そんな鈴鹿1000kmですが、今年の5月2日に鈴鹿サーキットからある発表がなされたのはご存知でしょうか。
その内容とは、46回に渡って開催されてきた鈴鹿1000kmが、今年で最後の開催となるという事。
代わりに来年からは、FIA GT3による「鈴鹿10時間耐久レース」が開催されるといいます。
今年が最後となる鈴鹿1000kmでは、幕を閉じるに相応しい豪華なドライバーが参戦します。 なんと、GT500クラスに元F1ドライバーが4人、GT300クラスに2人が参戦!
今回は、そんな鈴鹿1000kmに参戦する元F1ドライバーをご紹介します。
中嶋一貴
1人目は、#36 au TOM'S LC500で、2017年のSUPER GTにレギュラー参戦している中嶋一貴選手です。
2007年から3年間、F1に参戦していた一貴選手は、ここ数年WEC(世界耐久選手権)の参戦に集中するため、SUPER GTから距離をおいていました。
そのため、3年ぶりの鈴鹿1000kmとなります。
一貴選手は、第3戦オートポリスで優勝し、絶好調です。
小林可夢偉
2人目は、#19 WedsSport ADVAN LC500で、小林可夢偉選手がエントリー。
この鈴鹿1000kmのみのスポット参戦となります。
可夢偉選手は、2009年からF1に参戦し、2012年の鈴鹿グランプリでは、日本人最高位タイとなる、3位表彰台を獲得。
知っている方が多いと思いますが、今年のル・マン24時間レースでコースレコードを大幅に更新し、ポールポジションを獲得しましたよね。
ジェンソン・バトン
3人目は、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTで、ジェンソン・バトン選手がエントリー。
バトン選手も、可夢偉選手同様この鈴鹿のみのスポット参戦です。
バトン選手は、2000年からF1に参戦し、2009年には、年間チャンピオンを獲得しました。
ホンダエンジンを搭載した車で参戦していたこともあり、今回の鈴鹿参戦となりました。
ジェンソン・バトン選手のドライバーとしての資質は疑うまでもないですね。
ヘイキ・コバライネン
#39 DENSO KOBELCO SARD LC500 で2017年シーズンにレギュラー参戦をしているヘイキ・コバライネン選手。
コバライネン選手は2007年~2013年にF1に参戦し、2008年第11戦ハンガリーグランプリでは優勝を果たしました。
2016年には、SUPER GT参戦2年目・来日2年目でチャンピオンを獲得し、大躍進の1年でした。
チャンピオンとして挑む鈴鹿1000km、どのような走りを見せるのか楽しみですね。
井出有治
先ほどの4人はGT500クラスでの参戦ですが、GT300クラスにも元F1ドライバーが参戦します。
井出選手は2006年に現ARTA(AUTOBACS Racing Team AGURI)監督、鈴木亜久里氏率いる新チーム、スーパーアグリよりF1に参戦しました。チームメイトは佐藤琢磨選手で、史上初の日本人ドライバー2人のチームメイト参戦となりました。
過去に2005年~2010年までGT500で参戦し、2015年にGT300の1~4,7,8戦に参戦し活躍していた井出選手。
2017年シーズンは、GT300クラス #117 EIcars BENTLEY GT3でレギュラー参戦します。
新車種であるベントレーGT3のポテンシャルを十分に発揮して戦って欲しいところですね!
クリスチャン・クリエン
#26 Team TAISAN SARDからTAISAN SARD R8 FUKUSHIMAでクリスチャン・クリエン選手がスポット参戦でエントリー。
クリエン選手は2004年から数年間F1に参戦しました。F1以外にも、ル・マン24時間レースなど様々なレースに参戦していて、経験豊富なドライバーです。
また、2015年の鈴鹿1000kmにDENSO KOBELCO SARD RC Fの第3ドライバーとしてに参戦していた事もあり、2度目の鈴鹿1000km参戦となります。
2015年と同じく、SARDでの参戦となり、経験もある事から注目ですね!
まとめ
この3人以外にも、GT500・GT300には日本を代表するトップレベルのドライバーが参戦しています。 最後の開催となってしまった鈴鹿1000km、予選からコンマ単位の争いが予想されます。
何が起こるかわからない、1000kmという長丁場のレース。
最後に相応しい、レベルの高い戦いに期待したい所です。
Writing / Yamaguchi Takuya