1994年のシリーズ開幕から24年目のシーズンを迎えたGTシリーズ。その長い歴史を紐解くと意外な過去が明らかになってきます。現在では、メーカーのワークスドライバーとして活躍している有名ドライバー達も、キャリアの初期には意外なマシンをドライブしていたことも。このシリーズでは、そんな有名ドライバーが過去にドライブしていた意外な参戦マシンを紹介します。
松田次生がマクラーレンをドライブ!?
今回は、2017年NISMOからエントリーしている松田次生選手を特集します。
現在は日産の中心的ドライバーとして活躍し、2014年、2015年と2度タイトルを獲得している松田選手ですが、キャリアの初期はホンダのドライバーだったことは記憶している方も多いでしょう。
そんな松田選手のGTデビューは2000年第5戦TIサーキット英田(現在の岡山国際サーキット)でのレースで、マクラーレンをドライブ。
TEAM TAKE ONEからベテランの岡田秀樹選手とのペアで参戦、デビュー戦でいきなり4位入賞という好成績を収めました。
この年は3戦にエントリーしましたが、残りの2戦はリタイヤに終わっています。
翌年の2001年から2005年まで中嶋企画(NAKAJIMA RACING)からフル参戦。5年に渡り、ホンダ陣営としてNSXをドライブしていました。
現在では日産ワークスドライバーのGT-R使いとして認知されていますが、現在まで様々なマシンをドライブしていたんですね!
その後の2006年から日産陣営に加わっています。
まとめ
この当時で既にマクラーレンは型落ちのマシンになっていましたが、それでも国産ワークス勢と互角に戦っていました。
他の外国車勢が苦戦を強いられていたことを考えるとマクラーレンのパフォーマンスは驚異的だったと考えられます。
そして当時21歳の松田選手もこの時既に頭角を現しており、現在まで長く一線で活躍するドライバーとなりました。
このマシンは松田選手にとって基を築いたマシンだったと思います。