1994年のJGTC開幕から現在まで数多くの熱戦が展開されたSUPER GT。その熱戦は2017年までで13カ所のサーキットで行われてきました。このシリーズは開催サーキットを紹介します。第6回は現在唯一の海外開催地、チャーン・インターナショナル・サーキットを特集します。
歴史
チャーン・インターナショナル・サーキットはタイ王国ブリーラム県に所在し2014年9月にオープン。現在のSGT開催サーキットの中では一番新しいサーキットです。
当初の名称はブリーラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキットといい、これはブリーラムをホームとするサッカークラブ「ブリーラム・ユナイテッド」の系列に連なることから名付けられました。
その後タイ王国最大のアルコール飲料メーカーのタイ・ビバレッジが命名権を取得。同社の製品「ビア・チャーン」の名称が用いられチャーン・インターナショナル・サーキットに改称されました。
SGTの他WTCC、アジアン・ルマン・シリーズ、スーパーバイク世界選手権などが開催され、タイにおけるモータースポーツの中心地となっています。
コースの特徴
コースの全長は4.554kmで、FIAグレード1Tの承認を受けています。コーナー数は12。コース幅は12m~15m。コースのアップダウンはほとんどありません。
前半は3本の長いストレート、後半は高速コーナーが続くレイアウトとなっており、全体的にスピード域が高いコースです。
また、このコースはオートポリス同様ピットがコースの外側にあるのが特徴で、ピットガレージの上にグランドスタンドがあります。
その為、グランドスタンドからはコースのほぼ全体を見渡すことが出来ますが、ピット作業を見ることは出来ません。
オープン当初からレイアウトに変更はありません。
GT開催について
ここでのSGT開催は2014年が初開催で、これがサーキットのこけら落としイベントとして開催されました。
開催時期は2015年が6月に開催されましたが、それ以外の年は10月に開催されています。
レース距離は全て300Kmで行われています。
まとめ
現在唯一の海外戦の舞台になっているサーキットです。
国内と違いここで現地観戦をするのはハードルが高い部分もあるかと思いますが、機会があれば訪れてみたいサーキットです。
そして、ここからタイでのモータースポーツ人気が高まることを期待します。