1994年のシリーズ開幕から24年目のシーズンを迎えたSUPER GT。その長い歴史を紐解くと意外な過去が明らかになってきます。現在では、メーカーのワークスドライバーとして活躍している有名ドライバー達も、キャリアの初期には意外なマシンをドライブしていたことも。このシリーズでは、そんな有名ドライバーが過去にドライブしていた意外な参戦マシンを紹介します。
立川祐路が日産車をドライブ!?
2017年LEXUS TEAM ZENT CERUMOから参戦する立川祐路選手。立川選手といえばトヨタ・レクサスの中心的な、言わば「エースドライバー」です。通算18勝、ポールポジション23回、3度のタイトル獲得とSUPER GTファンなら誰もが知っている選手でしょう。
そんな立川選手のGTでのキャリアはトヨタ・レクサス一筋と思いきや、実はそうではありません。
立川選手は日産車をドライブしていたことがあります。
立川選手は1996年第2戦富士にてBROS FACTORYというエントラントから影山正美選手とのペアでデビュー。
マシンはアメリカのIMSAシリーズからコンバートしたフェアレディZをドライブしました。
当時はまだ市販車のイメージが色濃く残っていた参戦車両のなかでパイプフレームを採用したこのマシンは独特の存在感がありました。
しかし立川選手は当時を振り返って「僕が乗る前にトラブルが出ることが多くて、出たというよりも、その場にいたという感じでした。」と語るようにトラブルが多発。
この年はシリーズ4戦とオールスター戦の5戦に参戦して完走はシリーズ最終戦MINEでの9位入賞の一度のみ。
立川選手は翌97年も序盤2戦にこのZでスポット参戦(10位とリタイヤ)。その後99年よりセルモからエントリーすると以後移籍することなく19年目のシーズンを送っています。
これだけ長く同一チームからエントリーするのは非常に珍しいケースです。
まとめ
レクサスのエースと言える立川選手ですが、意外にも日産との縁がありました。
成績を残す事は出来ませんでしたが、ここで好成績を残していたら・・・
GT-Rのステアリングを握る立川選手、レクサスの野望を打ち砕く立川選手が登場していたかもしれません。