世間一般的には「高級自動車メーカー」としての認識が大半のレクサス。日本最高峰のレースであるSuperGTには2006年からGT500に、2008年からGT300で参戦しています。乗り心地が一番の高級車がレーシングマシンに!?と驚く人もいるかも知れません。今回はそんなレクサスのGT300マシンを総特集します!
GT300に満を辞して登場 レクサス IS350
2008年にGT300へ投入されたレクサスのマシンIS350。
IS350というくらいですから3.5Lのエンジンが搭載されると思われていましたが、このマシンには「RV8J」というエンジンが搭載されました。
このエンジンは、2006年からフォーミュラ・ニッポンにて使用されていた物で、言わばレース専用設計のエンジンという訳です。
V型8気筒で3Lのエンジン。そのままIS350に載せる訳ではなく、デチューンされてミッドシップに搭載されました。
IS350の皮を被ったフォーミュラマシンと言っても過言ではなかったのではないでしょうか?
このマシンを初年度の2008年に導入したチームは、「TEAM TAKEUCHI with SHIFT」のGREEN TEC KUMHO IS350と、RACING PROJECT BANDOHのウェッズスポーツ IS350。
ウェッズスポーツ IS350は、参戦2年目の2009年にGT300シリーズチャンピオンを獲得しました。
その事からも、マシンのポテンシャルはかなり高かったと言えるでしょう。
レクサスがIS350以来の新マシンを投入 RC-F
レクサスが世界中のレースを戦うことを目標に開発をした車両で、今までのマシンとは違い「GT3マシン」と規定を合わせる為に一からのマシン製作を行いました。
エンジンは2UR-GSEと言うV8エンジンをフロントに搭載し参戦。
「LM corsa」からSYNTIUM LM corsa RC-Fとして参戦していました。
優勝・表彰台など目立った結果は無かったものの、アップデートを重ねる毎に大きな進化が見られた車両でした。
前年までのRC-Fとは別物!? RC-F GT3
この車両は2016年まで参戦していたRCF とは全く別物と言っても過言では無い程、進化を遂げた車両です。
昨年まで(2016年)のRC-Fは、GT3として参戦していませんでしたが2017年からはGT3マシンとしてデビュー。
この車両開発のコンセプトは「軽量化」。全てをゼロから設計し直し、徹底したシンプル化、そしてサスペンションのインボード化はもともとフロントのフレームがあった場所にダンパーをセット、それによりフレーム分を軽量化に成功。
スワンネック式のステーを肉抜きし、その部分をカーボンに変更し更なる軽量化を実現。 加えて、エンジンとミッションの低重心化も図られました。
エンジンの排気量も約70cc増え、パワーも格段に向上。 それにより、5332ccだった排気量は5400ccにアップし、速さを身に付けることに成功しました。
2018シーズンは、東京トヨペットが立ち上げた新しいチーム「K-tunes Racing LMcorsa」からK-tunes RC F GT3、同じく「LM corsa」のSYNTIUM LM corsa RC F GT3と2台体制での参戦が発表されています。
まとめ
今回はGT300クラスに参戦していた・参戦中のマシンのご紹介でした。
国内では、SUPERGTでしかお目に掛かれないレクサスのGTマシンですが、今年の2018年シーズンでは、どの様な活躍を見せるのでしょうか?
今年も見逃せないシーズンになりそうで、開幕が待ち遠しいですね!